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研修体制・教育制度

初期臨床研修医の方へ

暑い沖縄で、熱い研修を那覇市立病院で築く「医師」の基礎 Try&Grow,NO limit

那覇市立病院の魅力

  1. 豊富な症例数

    豊富な症例数

    那覇市立病院は地域医療支援病院として那覇市及び沖縄南部圏の医療を担う中核病院です。病院の規模は病床数470床で、救急外来の患者数も多いため、軽症のcommon diseaseから重症・稀な症例まで幅広い症例を学ぶことができます。

  2. 毎日のレクチャー

    毎日のレクチャー

    那覇市立病院は平日のほぼ毎日レクチャーが開催されています。

    月|Case Based Learning

    火|内科症例検討会

    月・水・金|基礎臨床講義

    木|画像診断レクチャー

  3. アットホームな医局

    アットホームな医局

    那覇市立病院は約150名の医師が在籍しています。医局は全科の医師が一つのフロアにいるため各科の垣根が低く、気さくに指導医・上級医の先生たちが声を掛けてくれるので、気軽に会話したり相談に乗ってもらうことができます。

研修プログラム

研修プログラムの目標

当院の研修プログラムは、将来の専攻科にとらわれず、すべての臨床医に求められる基本的な診察に必要な知識、技術、態度を身につけ、病める人の全体像を捉えることのできる全人的医療の修得を目標とする。

研修プログラムの特色

  • 全ての研修医が本院(二次医療機関)、診療所(一次医療機関、研修協力施設)及び琉球大学病院(三次医療機関、研修協力病院)における医療を経験でき、研修医各人の希望に添うローテーションプログラムの選択ができます。
  • 急病センターは365日、24時間終日診療を行っており、内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科を診療科目とし、その他の科もオンコールで診療できる体制をとり、幅広い疾患の診療が経験できるプライマリ・ケアの研修に最適な病院です。
  • 全診療科で医師を擁し、臨床経験豊かな指導医が多数常勤しており、研修プログラム責任者の統括の下に各研修医に個別的に研修プログラムに沿った指導を行います。
  • 希望の診療科へのローテーションが可能な「選択」期間を28週間設置しています。
  • 家庭医を実践する医療施設との提携による充実した地域医療プログラムによる研修が可能です。
  • 指導医及び後期研修医等の屋根瓦方式による教育指導体制をとっています。

研修スケジュール

1. 基本研修(19か月)

医師としての視野を広め生涯研修の姿勢を学ぶために、2年間で内科28週間、外科12週間、小児科8週間、救急科8週間、産婦人科4週間、脳神経外科4週間、精神科4週間、麻酔科4週間、地域医療4週間で行う研修を基本研修とする。
基本研修の中で精神科4週間、地域医療4週間は2年目で研修を行う。

研修医は内科28週間のうち12週間、外科12週間を、琉球大学病院(研修協力病院)で研修することが出来る。
また、精神科は琉球大学病院または田崎病院で研修を行う。

2.選択科研修(5か月)

研修医が基本研修で不十分であったと感じた研修の充実を図るため、また将来の専門研修の準備のために、研修医の希望に沿って診療科を選択して2年目で研修できる。
選択科研修を行う診療科は、次のとおりであり、8週間を限度に琉球大学病院などの研修協力病院で研修することが出来る。

選択科目

内科、外科、小児科、産婦人科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、精神科、放射線科、麻酔科、救急科、病理科

※救急科(選択科)は、南部医療センター・こども医療センター、浦添総合病院、日本海総合病院での研修も選択できる。

3.選択科の研修期間

4週間のみ選択可能な診療科 皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、精神科、放射線科、病理科
4週~8週間選択可能な診療科 脳神経外科、整形外科、産婦人科、麻酔科、救急科
4週~12週間選択可能な診療科 外科
4週~16週間選択可能な診療科 小児科
4週~20週間選択可能な診療科 内科

4.一般外来研修

ブロック研修若しくは並行研修により、特定の症候・傷病に偏らず広く経験すべき症候及び疾患・病態を経験するために、初診や慢性疾患の継続診療を含んだ一般外来(総合診療科・一般内科・一般外科・小児科)研修を一定期間(4週間以上)行う。

5.ローテーションの原則

プログラムに沿ったローテーション研修(4週間を1ブロックとしたブロック研修)及び共通研修を実施する。

6.その他の研修

研修全体において、院内感染や性感染症等を含む感染対策、予防接種等を含む予防医療、虐待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、臨床病理検討会(CPC)等、基本的な診療において必要な分野・領域等に関する研修を行う。

ローテーションモデル

1年次

ローテーションモデル:1年次 内科6ヶ月 外科3ヶ月 救急科2ヶ月 麻酔科1ヶ月

2年次

ローテーションモデル:1年次 内科1ヶ月 精神科1ヶ月 地域医療1ヶ月 脳神経外科1ヶ月 産婦人科1ヶ月 小児科2ヶ月 外科5ヶ月

初期臨床研修パンフレット

初期臨床研修医募集のパンフレットです。ご覧になるには、以下からPDFをダウンロードしてください。

初期臨床研修パンフレット

年次報告

病院見学

下記事項を確認しお申し込みフォームからお手続きください。

初期臨床研修

対象 4・5・6年次
受付期間 随時。(土、日、祝日、慰霊の日は除く)
見学希望日2週間前までにお申し込みください。
日数 1~5日(平日)
対象科 午前、午後と分けて選択できます。
内科、外科、小児科、産婦人科、脳神経外科、整形外科、救急科
内科は下記グループからお選びください
【呼吸器、消化器、腎、循環器、代謝・内分泌、血液、総合内科】
持参する物 白衣、聴診器、学生証、印鑑、筆記用具など
宿舎 なし ※一部宿泊費補助有り
宿泊費補助(一部) 下記に該当する方に宿泊費の一部を補助しています。
対象者:県外出身、もしくは沖縄県内遠方(離島など)で、県外の大学に所属している者。
選考面接 医局実習(見学)の際に選考面接を受けることができます。

内科専門研修プログラム

概要

専攻医募集人数 5名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院、琉球大学病院、沖縄病院、沖縄赤十字病院、県立北部病院、県立宮古病院、中頭病院、横浜市立大学附属病院、伊江村診療所、大浜第一病院、友愛医療センター
受験資格 内科専門医
プログラム責任者 上原 圭太

プログラムの特徴

  1. 1)本プログラムは沖縄県南部医療圏の中心的な急性期病院である那覇市立病院を基幹施設として沖縄県南部医療圏、北部医療圏、宮古医療圏にある連携施設・特別連携施設とで内科専門研修を経て超高齢社会を迎えた我が国の医療事情および離島を抱える沖縄県の医療事情を理解し、必要に応じた可塑性のある地域の実情に合わせた実践的な医療も行えるように訓練されます。研修期間は基幹施設2年間+連携施設・特別連携施設1年間の3年間になります。
  2. 2)那覇市立病院内科施設群専門研修では症例をある時点で経験するということだけではなく主担当医として入院から退院〈初診・入院~退院・通院〉まで可能な範囲で経時的に診断・治療の流れを通じて一人一人の患者の全身状態、社会的背景・療養環境調整をも包括する全人的医療を実践します。そして個々の患者に最適な医療を提供する計画を立て実行する能力の修得をもって目標への到達とします。
  3. 3)基幹施設である那覇市立病院は沖縄県南部医療圏の中心的な急性期病院であるとともに地域の病診・病病連携の中核であります。一方で24時間365日1次~2次救急を担当する地域に根ざす第一線の病院でもあり、common diseaseの経験はもちろん超高齢社会を反映し複数の病態を持った患者の診療経験もでき、高次病院や地域病院との病病連携や診療所(在宅訪問診療施設などを含む)との病診連携も経験できます。
  4. 4)基幹施設である那覇市立病院での2年間(専攻医2年修了時)で「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち少なくとも通算で45疾患群、120症例以上を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)(以下、「J-OSLER」という。)に登録できます。そして専攻医2年修了時点で指導医による形成的な指導を通じて、内科専門医ボードによる評価に合格できる29症例の病歴要約を作成できます。
  5. 5)那覇市立病院内専門研修施設群の各医療機関が地域においてどのような役割を果たしているかを経験するために専門研修3年間のうち1年間、立場や地域における役割の異なる医療機関で研修を行うことによって内科専門医に求められる役割を実践します。
  6. 6)基幹施設である那覇市立病院での2年間と専門研修施設群での1年間(専攻医3年修了時)で、「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち少なくとも通算で56疾患群,160症例以上を経験し、J-OSLERに登録できます。可能な限り「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群、200症例以上の経験を目標とします。

ローテーション例

内科専門研修プログラム

詳細は下記をご覧ください。

那覇市立病院内科専門研修プログラム

総合診療研修プログラム「ゆい」

概要

専攻医募集人数 2名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院、伊江村立診療所、沖縄県立宮古病院(令和7年度 開始予定)
受験資格 総合診療専門医
プログラム責任者 知花 なおみ

プログラムの特徴

離島県である沖縄県では、離島でも診療できる医師を育成する土壌があり、県内の各臨床研修病院はERを中心とした研修を通して、これまで多くのgeneralistを育成しています。
これからの高齢化社会においては、様々な疾患、背景を持った患者さんに対して、臓器別ではない全人的な医療を行うことのできる医師が求められており、generalistに対する社会のニーズはさらに高くなっています。
この那覇市立病院 総合診療研修プログラム「ゆい」(以下本研修PG)は、多くのgeneralistを育成してきたここ沖縄の県庁所在地にある那覇市立病院と、本島北部にある離島、伊江村立診療所 という地域医療を支えている2つの医療現場で、これからの地域医療を担う人材育成を目指したプログラムです。

この本研修PGでは以下の5つを行うことができる医師を育成することを目的としています。

  1. ①患者中心の医療を、多職種と協働してチームで行うことができる。
  2. ②包括的な医療を実践し、地域医療に貢献することができる。
  3. ③病歴、身体所見を重視した診断を行う。
  4. ④小児から高齢者までのcommon diseaseを診断、治療することができる。
  5. ⑤急性期から慢性期までの治療を行うことができる。

研修施設

<那覇市立病院>
診療科33科、一般病床470床。24時間365日小児科医が常駐するERを有し、令和5年度の救急車搬送件数は4,880件です。
<伊江村立診療所>
沖縄本島北部の本部半島北西9kmの洋上に浮かぶ人口4800人の離島診療所です。1日平均外来患者数110人、透析センターを有し、村医として学校検診、保育所検診、各種予防接種、在宅訪問診療、特養老人ホームの回診など幅広い医療を行っています。伊江村立診療所では、地域で発生する救急疾患の初期対応、高次救急機関への転送の判断が出来るよう修得していきます。
<沖縄県立宮古病院>
宮古群島は島嶼琉球列島の中心である沖縄本島から約300km離れた南西に位置し、四方を海に囲まれた離島にある総合病院です。病床数は一般病床、地域包括ケア病床、精神科病床あわせて270床あり、救急医療を始め、結核・感染症、災害拠点、専門医療の提供、精神医療さらには周産期医療など地域支援病院の性格を強く備え、離島宮古群島における医療の中心的役割を担っています。

ローテーション例

ローテーション例

詳細は下記をご覧ください。

那覇市立病院総合診療研修プログラム「ゆい」

サブスペシャリティ領域

消化器病専門研修

専攻医募集人数 5名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院
受験資格 消化器病専門医
プログラム責任者 豊見山 良作

本カリキュラムは、内科、外科の専門研修を修了した後に、消化器領域全般において、高い専門性を持った医療を提供する医師を養成します。そのためには指導医の適切な指導の下、カリキュラムに定められた消化器領域全般にわたる医療の実戦経験を通じて、全人的かつ消化器専門的な知識と技能を修得するのと同時に医師としてのプロフェッショナリズム、およびリサーチマインドの素養をも修得することを可能にします。
本カリキュラムは消化器領域の知識及び技能を随時更新し、最新の医療を修得します。

消化器内視鏡専門研修

専攻医募集人数 5名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院
受験資格 消化器内視鏡専門医
プログラム責任者 豊見山 良作

初期臨床研修を修了した内科専攻医ならび基本領域専攻医、加えて基本領域において専門研修を終えた消化器内視鏡専攻医は、本カリキュラム専門研修施設群での3年間を目安に、豊富な臨床経験を持つ指導医の適切な指導の下で、消化器内視鏡専門医研修カリキュラムに定められた消化器内視鏡領域全般にわたる研修を通じて、標準的かつ全人的な消化器内視鏡診療の実践に必要な知識と技能とを修得します。
消化器内視鏡専門医の診療能力は、基本領域(内科専門医、外科専門医、放射線科専門医、小児科専門医、救急科専門医、臨床検査専門医)の専門医としての知識・技術・判断力・経験を有したうえで、咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肝胆膵におよぶ幅広い知識と技術を有するものです。
また、広い臨床的、社会的意義を内包することが消化器内視鏡専門医としての使命であり、世界水準に適うレベルの高い消化器内視鏡医療を継続的に提供することができる専門家集団であると同時に、多くの論文を発表して世界の消化器内視鏡を先導する医師としてのプロフェッショナリズムとリサーチマインドの素養をも修得することを可能にします。

膠原病・リウマチ内科専門研修

専攻医募集人数 2名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院
受験資格 膠原病・リウマチ内科専門医
プログラム責任者 喜瀬 高庸

本カリキュラムは、膠原病・リウマチ内科学の進歩に呼応した十分な学識を有し、膠原病・リウマチ内科領域疾患に関する標準的な診療技術に基づく全人的な医療を実践し、生涯学習能力とリサーチマインドを有する医師を養成するために策定されました。専攻医は日本リウマチ学会のカリキュラムに基づいた研修を行い、整備基準が定める修了要件を満たすことによって膠原病・リウマチ領域全般にわたる診療の実践に必要な知識と技能とを修得して膠原病リウマチ内科領域専門医の受験資格を取得することができます。なお、本カリキュラムは基幹完結型となっています。

脊椎脊髄外科専門研修(整形外科領域)

専攻医募集人数 2名
プログラム期間 3年
研修施設 那覇市立病院
受験資格 脊椎脊髄外科専門医
プログラム責任者 勢理客 久

脊椎脊髄外科領域の疾患における予防、診断、保存治療、外科的治療、術前・術後管理等に関して統合的かつ専門的な知識を修得するため日本脊椎脊髄病学会が定める経験すべき疾患、経験すべき手術、執刀医としての経験を修めなければなりません。当院は学会が定める研修施設基準と付帯条件を満たしているのでより実践的な技能や知識の修得が可能です。
また本学会より椎間板酵素注入療法実施可能施設として認定も受けているので治療に関してもより専門的な経験を得ることも可能となります。

病院見学

下記事項を確認しお申し込みフォームからお手続きください。

専門研修(専攻医)およびサブスペシャリティ希望

受付期間 随時。(土、日、祝日、慰霊の日は除く)
見学希望日2週間前までにお申し込みください。
日数 1~5日(平日)
対象科 見学希望診療科については、お申込みフォームよりお問い合わせください。
持参する物 白衣、聴診器、印鑑、筆記用具など
宿舎 なし ※一部宿泊費補助有り
宿泊費補助(一部) 下記に該当する方に宿泊費の一部を補助しています。
対象者:県外出身、もしくは沖縄県内遠方(離島など)で、県外の医療機関に所属している者。
選考面接 日程は応募者と調整
※見学日に選考面接を受けられる方は①履歴書 ②医師免許証(写)をご持参ください。
見学日までに郵送可。

看護部長のメッセージ

副病院長兼看護部長 照屋 りつ子

那覇市立病院は急性期の医療を担う地域支援病院です。看護部は、質の高い看護を目指し、患者さんの視点でケアすることを大切にしています。
看護方式として固定チームナーシング+デイパートナーによる看護提供を行い、安心して仕事ができる環境作りと共に人材育成にも力を入れています。看護職としてのキャリアが着実に積めるような研修体制の構築を行い、患者さんやご家族、地域の医療従事者の方々へも貢献・協働できるように努めます。
個々が共に成長し魅力ある看護を築いていきましょう。

研修プログラム

研修プログラムの目標

看護師としてメンバーシップを理解して、基本的看護技術の習得、安全に実施できることを目標に、1年間の研修プログラムを設けています。

研修プログラムの特色

  • 部署における現場教育(OJT)と集合教育(Off-JT)にて構成されています。
  • 定期的に応じた到達目標を設定しており、どの部署に配属されても基本的な看護師技術が習得できます。
  • 到達目標に対する評価を適宜、行うことで習得状況の把握を本人と教育者の視線を揃えて行います。適宜、振り返りを行うとともに、自分のアクションプランを設定し、目標クリアに向けて取り組んでいる。

年間スケジュール

年間スケジュール

看護師の1日(病棟配属)

  • 8:00

    勤務開始
    夜勤メンバーからの申し送り、ミーティング
  • 10:00

    病棟ラウンド(検温・バイタルチェック)
    画像診断、検査やリハビリ、手術などの患者送り出し
  • 12:00

    入院患者さんの食事セッティング、配膳、食事介助(看護補助員さんとともに)
  • 13:00

    お昼休憩
  • 14:00

    入院患者さん・転棟患者さんの受入れ・看護記録の電子カルテ入力
  • 15:00

    医師とのカンファレンス
  • 16:00

    退院の説明
    翌日に退院する患者さん確認、患者さんへ説明
  • 16:45

    業務終了

看護部案内パンフレット

看護部案内のパンフレットです。ご覧になるには、以下からPDFをダウンロードしてください。

看護部案内パンフレット