お知らせ
Halcyonについて
AlignRT InBore™ インボアカメラを導入しました
那覇市立病院は、地域がん診療拠点病院として、患者さんの思いに寄り添った放射線治療を提供します。
当院では、2022年4月から、放射線治療装置『Halcyon(ハルシオン)』による放射線治療を開始いたしました。放射線治療専門医をはじめ、医学物理士、がん放射線療法認定看護師、放射線治療専門放射線技師が協力し、患者さんの思いに寄りそった治療を提供しております。
注目したい特長
短い治療時間
以前は入室から退出まで15~20分ほど→約10分以下(標準的な治療の場合)
治療時間が短い→仕事を続けながら通院して治療を行いたい方にも期待あり
静かで圧迫感を軽減した治療環境
100cmの大きな開口径→圧迫感の軽減
リニアモーターを採用→動作音が静か
ピンポイント治療(定位放射線治療)
体表面情報やCBCT 画像から、位置照合を高精度に行うことができるため、比較的小さな腫瘍に対しても多方向から放射線を高い精度でピンポイントに照射することが可能
強度変調(回転)放射線治療 IMRT・VMAT
放射線の当たる強さを変化させながら、多方向(回転)から照射することで、病巣への放射線量を担保し、守るべき正常臓器の線量を低減することが可能
また、ハルシオンだけでなく、Align RT(アラインRT)という皮膚の表面で位置合わせや監視を行うシステムも導入しました。この装置による被ばくはありませんし、体表面に印を付けずに治療を受けることができます(一部例外あり)。
2022年12月から、新たにハルシオンの内側にAlignRTのインボアカメラ(矢印)が付きました。このカメラは、照射中の患者さんの動きや息を止めて照射する時の呼吸の状態をリアルタイムに監視することができます。そして、インボアカメラの導入で、より精度の高い照射が実現できます。