精神科

当院では、通常の精神科としての外来診療や入院加療は行っておりません。
様々な病気やケガでご入院となった患者様の、入院中における精神的なトラブルに対応し、本来の目的である身体的治療がより円滑に行われるように、主治医と連携して治療していくことが当科の役割となっています。

入院中は病気やケガそれ自体の苦痛のみならず、環境変化や学校・仕事に対しての心配等多くの精神的苦痛が生じます。これらの苦痛に曝されることによって不眠、不安や抑うつ等様々な精神なトラブルが起きることが少なくありません。せん妄といって”強い寝ぼけ”のような症状も頻繁に生じます。このようなことが起きると、安全に治療を進められなかったり、回復に向けたリハビリテーションの妨げになったりしてしまいます。

当科ではそのような症状に対しての治療を、主治医の治療と併行して行っていきます。基本的に入院中にのみ生じる症状ですので、退院の際には精神科的治療の必要性がなくなっている方が殆どです。もしその後も継続的な精神科的治療が望ましいと考えられた場合には、近隣の医療機関をご紹介させて頂きます。
また、元々精神疾患をお持ちの方が当院にご入院された際の、入院中の対応も必要に応じて行っています。精神科の病床はなく、全てに対応できるわけではありませんが、可能な限りの対応を心掛けています。尚、当院にて処方できる向精神薬は種類が限られておりますので、入院の際にはご自身のかかりつけの先生からの処方薬をご持参頂くと安心です。
当科ではこの他に、緩和ケアや認知症ケアの部門において、各種認定看護師らと共に包括的なサポートを行っております。