当院について
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平成28年度 那覇市立病院 病院指標

1.年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0 ~ 10 ~ 20 ~ 30 ~ 40 ~ 50 ~ 60 ~ 70 ~ 80 ~ 90 ~
患者数 2136 358 368 607 760 1004 1842 1876 1835 579

当院は24時間365日救急患者さんを受け入れており、特に小児科は常時小児科医が急病センターに配置されています。その為10歳未満の小児科入院患者さんの約半数は急病センターを経由しており、とりわけ呼吸器感染症や喘息が多い傾向に有ります。その対極で、60歳以上の高齢者の肺炎、尿路感染症も緊急入院が非常に多くなっています。また、がん診療拠点病院の為、悪性腫瘍の紹介患者も多く、好発年齢の高齢者が多い一因です。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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100小児科

110外科

120整形外科

150脳神経外科

220産婦人科

230眼科

240耳鼻咽頭科

300皮膚科

310泌尿器科

340呼吸器内科

350循環器内科

410腎臓内科

480血液内科

500消化器内科

530糖尿病内科

600総合内科

小児科 診療コード 100

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 443 5.53 6.42 0.9 2.77
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 192 7.46 6.18 2.6 0
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 189 5.31 5.79 0.53 3.24
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 187 5.03 6.02 2.67 1.06
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 143 5.47 6.09 2.1 1.24

当院の小児疾患は感染症が多く、特に呼吸器感染症、もしくはそれに誘発された呼吸器疾患が多いのが特徴です。
喘息が第1位である事は、喘息は発作が夜間に多く、当院が24時間小児救急病院であることも関係しています。

外科 診療コード 110

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 69 3.74 5.6 0 31.71
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 60 4.78 6.59 0 62.0
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 8.69 9.08 0 67.98
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 5.86 7.61 0 62.46
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 副傷病なし 41 6.2 6.91 0 29.73

外科系救急疾患では、虫垂炎やヘルニアの記載のない腸閉塞が多く、虫垂炎の場合は根治手術の約8割が腹腔鏡下手術となっており、平均在院日数の短縮につながっています。悪性疾患では乳房の悪性腫瘍手術、良性疾患では胆石(胆嚢炎)が多く、いずれもクリティカルパスを適応して、これも在院日数の軽減につながっています。

整形外科 診療コード 120

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 107 31.67 27.63 62.62 79.07
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 88 21.03 20.57 56.82 79.06
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 59 3.36 5.49 0 62.22
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 42 15.48 17.99 7.14 70.38
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 39 3.21 5.33 0 16.23

当院は、24時間365日体制で救急患者の診察を行っています。救急告示病院の為、外傷疾患の受診が多く、なかでも一番多いのが、高齢者の股関節大腿近位骨折です。合併症が無ければクリニカルパスを利用して、受傷後1週間以内の早期手術と術後早期のリハビリテーションを行っております。次に多いのが、腰部脊椎管狭窄症・椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症で、これらの疾患は、当院が地域医療支援病院であることから近隣のクリニックからの紹介受診が多く、こちらも受傷後の早期手術と早期リハビリテーションを行っています。胸椎や腰椎の骨折は大半が手術では無く、疼痛緩和を主体とした保存的加療を行っております。

脳神経外科 診療コード 150

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 63 12.98 16.54 26.98 67.29
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 14.5 19.35 47.22 61.47
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし 30 7.23 6.38 3.33 65.73
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 29 2.28 3.20 0 57.03
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 5.08 7.52 4 65.4

当科では、入院される方の約半数は、脳腫瘍等や血管障害、機能的疾患に対する計画的な検査や治療で、血管内治療、バイパスや頭蓋底外科とその応用が当科の特徴になっています。一方で、入院の47%は、突然発症する脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳卒中への対応で、これに関しても、当科の運営する24時間体制の「脳卒中センター」でその対応にあたっています。早期から脳卒中センター医が診療を行うことで、時間との勝負である脳梗塞に対するt-PA投与やカテーテルによる血栓回収療法といった超早期治療、緊急開頭術などの適応判断と実施を行い奏効しています。また、これらの急性期治療とともにリハビリテーションについても早期から積極的に取り組み、回復期および維持期の地域の病院・医院やクリニックとの連携に力を入れています。

産婦人科 診療コード 220

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
120230xx02xxxx 子宮の非炎症性障害 子宮鏡下子宮中隔切除術、子宮内腔癒着切除術(癒着剥離術を含む。)等 86 1.21 2.50 0 52.17
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 69 9.8 9.88 0 34.19
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 45 33.56 20.79 6.67 29.07
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 44 5.61 6.42 0 40.8
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 30 5.5 5.12 0 55.43

当院では地域周産期センターとしての役割の元に多胎や切迫早産などの管理を多く行っており、場合によっては帝王切開術を要することも多い状況です。
不正性器出血精査目的の紹介も多いため精査目的の入院が増えています。その後に子宮体がんと診断され子宮体部悪性腫瘍手術を要する症例も見られます。また、子宮頚部上皮内腫瘍に対する円錐切除術も行っております。近隣で婦人科良性腫瘍の手術を行う施設が減っている事から、卵巣および子宮の良性腫瘍に対する手術も増えており、特に卵巣の腹腔鏡下手術目的の入院も増えています。

眼科 診療コード 230

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 2.91
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 6.23
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 3.4
020320xx99xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術なし 9
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし 13.92

白内障(短期滞在手術3(DPCによる算定方式ではなく4泊5日までの短期滞在手術等を包括請求方式)を導入しており対象疾患である白内障に対する手術(水晶体再建術・眼内レンズを挿入する場合))が片眼、両眼共多く、高齢者で合併症が多く、点眼薬のみで経過を診ている患者さんも多い。結膜の障害(翼状片手術を要する患者さん)や虹彩毛様体炎、虹彩・毛様体の障害(前房、虹彩内異物除去術を要する患者さん)がこれに続きます。

耳鼻咽喉科 診療科コード 240

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 26 4.73 5.24 3.85 64.81
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 23 6.22 5.5 0 31.61
030440xx02xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓膜形成手術 18 10.89 3.92 0 30.06
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 15 9.2 7.47 0 50.6
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 12 12.33 8.12 0 17.83

当院の耳鼻咽喉科医は1名体制で対応しています。24時間体制の急病センターも併設されている関係から急性期の咽喉頭の炎症疾患が主として多く、保存的療法または手術療法を併用して症状改善して退院していくのが特徴といえます。また中年、老年にかけて、めまい(前庭機能障害)、悪心、嘔吐を主訴する入院患者さんが多く認められます。ほとんどが抗めまい製剤、補液等にて症状が改善して退院しています。

皮膚科 診療科コード 300

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 74 12.49 11.97 2.7 70.5
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 21 8.43 8.96 4.76 63.48
080011xx970xxx 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1なし 20 10.15 18.22 0 57.1
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 18 7.67 8.78 16.67 82.89
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 15 3.4 4.28 0 61.27

皮膚科は皮膚症状を有する疾患を全般的に診療する科です。深在性皮膚感染症、表在性皮膚感染症が多く、そのうち細菌性のものが最も多く、次いでウイルス性が多くなります。治療は安静と病変部の保護がメインとなり、治療内容も他施設と共通することが多く平均的な在院日数となっています。また昨年度より手術治療にも力をいれ患者数も順調に増えています。

泌尿器科 診療科コード 310

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 53 7.36 7.85 0 73.06
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 46 7.96 11.72 0 69.65
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし 36 4.56 5.33 0 71.33
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 33 10.52 12.43 6.06 70.94
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 31 6 5.83 0 65.35

当院はがん診療拠点病院の為、早期の腎がんや腎盂・尿管がんの患者さんが多く、手術はより傷が小さく負担の少ない腹腔鏡下手術による治療を行っております。経尿道的尿管ステント留置術は、消化器や婦人科の進行がん及び後腹膜悪性リンパ腫等によって尿管狭窄を来した患者さんへの対症療法として施行する場合が多く、クリニックからの紹介の多い尿管結石に対しては、レーザーによる経尿道的尿管結石除去術を行っています。
地域の中核病院としてより質の高い医療を提供し、地域医療に貢献したいと思っています。

呼吸器内科 診療科コード 340

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 52 3.25 3.68 0 67.5
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 25.13 21.25 13.46 82.48
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 50 22.04 19.92 6 73.02
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 33 12.3 12.35 0 60.58
0400801299×000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア0 29 8.86 8.31 0 35.72

呼吸器内科は、肺炎や胸膜炎、喘息発作などの急性呼吸器疾患などへの治療、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎、肺がんなどの慢性呼吸器疾患などの治療と並行して、肺異常陰影や、難治性咳嗽や呼吸困難などのため紹介された呼吸器疾患への精査等、幅広く呼吸器疾患の診療に従事しています。一方で、老人保健施設等の入所者の受診も多く、高齢者の誤嚥性肺炎を含め、加齢に伴う多彩な合併疾患のある患者さんも受け入れており、全体の平均年齢は70台ですが、10才台の若年者から100才以上の超高齢の方まで、幅広い年代の患者さんの診療に追われています。さらに、他院で診断困難な縦隔リンパ節生検や、難治性喘息患者さんへの気管支サーモプラティーを沖縄県内では唯一導入するなど、遠隔地や離島からの紹介患者さんも数多く受け入れております。

循環器内科 診療科コード 350

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 155 3.14 3.06 0.65 69.61
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1 2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 113 4.72 4.71 0.88 70.16
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 89 6.49 5.51 0 65.17
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 16.79 17.95 13.79 83.4
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 13 13.02 12.5 66.34

当科では、虚血性心疾患を背景とした狭心症や心不全での入院が最も多く、その約半数にカテーテル検査や治療を行っています。これに次いで多いのが、心房細動や頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療による入院です。急性心筋梗塞に対しての緊急カテーテル治療も行っています。

腎臓内科 診療科コード 410

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 27 19.89 12.43 3.7 65.3
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 22 19.14 17.77 0 52.68
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 18 9.56 14.77 0 69.39
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 18 18.5 19.24 5.56 76.11
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 9.4 12.84 6.67 62.2

腎リウマチ科は腎機能低下、透析や膠原病などによる免疫抑制状態の方が多いため、多臓器にまたがる症状を呈する患者が多くなっています。特に免疫抑制剤投与下での敗血症が多いのも特徴です。それらに加え、腎機能低下や薬剤投与による低Na血症、高K血症,肺水腫などの紹介入院もよく見られます。

血液内科 診療科コード 480

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 27 10.33 16.83 0 71.78
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 23 13.39 21.92 0 77.22
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 22 48.45 41.96 0 66.95
130030xx99x00x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 6.36 10.71 85.71 61.86
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 13 27.69 17.63 0 68.08

血液内科では悪性リンパ腫、急性白血病、骨髄異形成症候群などの血液悪性腫瘍の患者さんが多く入院します。
悪性リンパ腫の中でも非ホジキンリンパ腫にはB細胞性とT細胞性があり、初回治療は入院で行い、その後は早めに退院して外来化学療法や短期入院治療に変更しています。1位のB細胞性リンパ腫ではリツキサンという分子標的療法という化学療法を施行しており、比較的良好な経過をとる患者さんが多く短期間で退院しています。しかし、5位のT細胞性リンパ腫では再発・難治性となる患者さんも増えるため入院期間が長めになっています。4位のリンパ腫は当院での化学療法終了後に既往症や合併症のため他院の療養病床に入院されている患者さんに対する短期の検査入院です。2位の骨髄異形成症候群は定期的な輸血を必要とする状態でアザシチジンによる化学療法を定期的に行っている患者さんです。3位の急性白血病は発病から完全寛解導入まで1回1~2ヶ月間の入院化学療法を4~5コース行っている患者さんです。

消化器内科 診療科コード 500

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 86 7.31 7.89 1.16 60.15
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 12.45 11.06 1.56 75.05
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 47 10.02 12.43 2.13 64.64
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 39 22.13 19.24 5.13 75.92
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 14.08 10.93 0 69.31

消化器内科は、消化管と肝臓、胆嚢、胆管、膵臓疾患の患者さんを主に担当しています。大腸憩室炎が最も多い疾患となっています。内視鏡などで胆石除去を行う事も多い胆石、胆管炎の患者さんも多く入院しています。ご高齢の患者さんの場合在院日数が長くなる傾向にあるようです

糖尿病内科 診療科コード 530

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 48 13.35 14.61 0 58.17
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 24 17.13 14.91 0 60.29
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 4.33 6.12 0 59.25
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 13 19.62 16.31 0 70.31
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 12 12 12.43 0 75.33

2型糖尿病患者さんの教育、治療入院が多くなっています。糖尿病の患者さんが増えていることから、手術前に血糖コントロールの必要な患者さんも増加しています。副腎腫瘍、原発性アルドステロン症のホルモン検査目的で入院される患者さんも増えています。

総合内科 診療科コード 600

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 67 16.79 21.25 13.43 86.39
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 38 12.21 12.43 2.63 65.24
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 36 17.7 19.24 9.09 80.73
0400801499×012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア2 17 15.29 18.71 11.76 86.59
0400801499×002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 13 10.92 15.29 0 81.92

総合内科は、主に高齢の患者さんを多く診ています。高齢者に多い誤嚥性肺炎、敗血症(尿路感染症が原因であることが多い)などが主な疾患です。もちろんER(急病センター)で初期治療を行った若年者のその他の疾患の診療も行っています。施設や療養型の病院からの入院も多く、家族そして多職種と連携して退院調整にあたり、その後の療養がうまく行くように調整を行います。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 42 3 9 20 1 5 1 第7版
大腸癌 12 9 42 55 23 15 1 第7版
乳癌 56 27 3 26 4 19 1 第7版
肺癌 2 6 33 87 13 5 1 第7版
肝癌 5 6 4 3 1 16 1 第7版

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌とは、日本でもっとも罹患率の高いとされる胃癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌の事をいいます。5大癌について入院治療を行った、初発、再発の延べ患者数を示しています。当院において、癌の診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、初回治療が完了した後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を「再発」として集計しています。UICC病期分類とは、癌がどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage 0期からⅠ~ Ⅳ期に分類していますが、0期は集計対象外となっています。
患者数では、大腸癌がもっとも多く、次いで肺癌、乳癌となっています。胃癌、乳癌でⅠ期の割合が高い特徴があり、また大腸癌では今回集計されていない0期の患者数も多く、消化器内科の「早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術」の専門医や、乳癌治療の専門医による、がんの早期診断、早期治療に積極的に取り組んでいます。
一方、転移を認めるステージⅢ、Ⅳの割合も高い数値となっていますが、同一患者が化学療法で繰り返し入院する場合はそれぞれカウントされている事が影響しています。当院では早期から進行・再発癌まで、その進行度に合わせ、内視鏡治療、腹腔鏡手術など低侵襲治療から、他臓器合併切除手術、抗がん剤治療、放射線治療まで、患者さんに合わせた集学的治療を実施しています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
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重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 36 8.44 45.86
中等症 179 14.27 76.07
重症 42 19.36 85.83
超重症 17 19.35 86.94
不明

軽症の場合は外来治療が基本ですが、患者さんの状態によっては入院しての加療となります。
救急室受診、および救急車による受診患者が多いため、中等症以上の患者さんが多く見られます。また、重症度があがるにつれて平均年齢も高くなる傾向があり、さらには治療終了後の受け入れ先の調整にも時間を要することが多くなります。従って在院日数も延びる傾向がみられます。治療は、急性呼吸不全への呼吸循環管理、および点滴薬剤投与が中心です。病態に応じ最新の医療機器(人工呼吸器、NPPV、ネーザル・ハイフロー等)を積極的に活用しての呼吸管理を行い、入院期間短縮を目指しております。

5.脳梗塞の患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 39 8.08 68.13 7.69
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 0
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 158 22.44 73.45 34.32
その他 11 14.64 70.64 1.78
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 4 38.75 72.25 8.33
その他 20 7.15 71.6
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 0
その他 10 22.1 57 20
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他 9 6.44 33.78 11.11
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 0
その他

脳梗塞を含めた虚血性脳血管障害は、麻痺や言葉の障害など発症後の生活に大きな影響を与える障害を残します。発症した際、早期に的確な診断と血行再建などの急性期治療を行い残る障害をなるべく軽くするようにしているのと同時に、残った障害に対しては早期からリハビリテーションを行い、能力改善を図っています。
当科では、発症直前で見つかった場合や軽症の場合に、発症・再発防止のための治療として十分な検討の元にバイパス術や血管内手術での血行再建を積極的に取り込んで効果を得ています。その一貫で、若年者に多いもやもや病の診療にも力を入れております。

6.診療科別主要手術別患者数等
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100小児科

110外科

120整形外科

150脳神経外科

220産婦人科

230眼科

240耳鼻咽喉科

300皮膚科

310泌尿器科

350循環器内科

410腎臓内科

500消化器内科

小児科 診療コード 100

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 22 0 27.09 4.55 0
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 21 0 61.9 23.81 0
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 11 0 1.73 0 2.73
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡)
K7511 鎖肛手術(肛門膜状閉鎖切開)

当院はNICUを開設しており、産科とのスムーズな連携により新生児仮死の患者さんの救命に力をいれています。腸重積症の治療は非観血的整復術が第一選択であり、それにて整復できない場合に外科的(観血的)整復術が必要となります。当院ではどちらにも対応できる環境を整えているので患者数が多い理由と考えられます。

外科 診療科コード 110

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 100 1.54 4.77 1 61.03
K6335 鼠径ヘルニア手術 99 1.1 0.91 0 24.37
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 60 1.02 2.77 0 62
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 42 0.19 2.69 0 30.1
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 31 5.39 15.06 6.45 74.1

上位5位までの内、4位の腹腔鏡下虫垂切除術を除いて全てクリティカルパス(治療や検査にあたってどのような処置を行うのか、その実施内容や順序を示したスケジュール表のこと)を適応している。また本年度からは4位の腹腔鏡下虫垂切除術にもクリティカルパスを適応しており、入院期間の短縮ができている。結腸悪性腫瘍の転院率が伸びないのは、がん連携パスの症例が伸び悩んでいる為で、地域医療連携室と共に、連携クリニックへの啓蒙活動を強化して、症例の増加に努めている。

整形外科 診療科コード 120

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 78 0.99 6.68 0 60.26
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 76 3.08 22.86 51.32 72.13
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 71 1.75 23.76 11.27 69.39
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 51 1.75 19.24 15.69 72.12
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 49 5.82 26.76 59.18 77.18

当院は地域医療支援病院の為、近隣のクリニックからの紹介が多い、上・下肢の骨折や腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症を主に治療しています。椎弓形成術は顕微鏡下で行っており、必要に応じて固定術を追加する場合もありますが、経皮的スクリューを用いた低侵襲の固定術が多くなっています。クリニカルパスを利用して、在院日数の軽減に努めています。また、上・下肢の全ての骨折の治療を行っており、最新の手術法も積極的に取り入れています。上肢と足関節以下の骨折は、超音波下での伝達麻酔を積極的に導入し、患者さんの希望によっては外来手術も多く行っています。病態が落ち着いたら、地域のクリニックへ積極的に逆紹介しています。

脳神経外科 診療科コード 150

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 23 1.35 10.48 26.09 76.26
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 0.87 20.73 26.67 57.93
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 4.75 10.42 8.33 77.33
K1781 脳血管内手術(1箇所) 11 0.91 13.91 9.09 55.73
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 10 0.1 44.9 90 64.2

脳血管障害、脳腫瘍、機能的疾患などの多数の手術の中で、当科で実際に行われている手術の中で、最も数の多いのは、脳動脈瘤に対する手術です。このなかにはカテーテルを用いて行う血管内治療と、開頭して施行するクリッピングがあり、動脈瘤の部位や形状、全身状態を十分に検討の上、なるべく負担の少ない治療を行っています。上記のように多くの場合動脈瘤は1個のことが多いですが、中には複数個の動脈瘤があり同時に治療する場合、或いはバイパス術との併施で血管遮断を行う場合などもあり、それらを合わせると年間40症例以上の手術数となっております。その他、慢性硬膜下血腫は高齢者に比較的多くみられる疾患で、局所麻酔で行い、手術直後から麻痺の改善などがみられるなど著効がみられています。

産婦人科 診療科コード 220

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 120 0.26 0.15 0 51.89
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 90 5.16 7.87 0 33.1
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 50 1.22 3.4 0 40.56
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 50 7.46 6.94 0 34.4
K877 子宮全摘術 39 1.36 8.13 0 50.33

不正性器出血精査目的の紹介が多いため子宮内膜掻爬術が最も多くなっており、その中には子宮体がんであるため子宮体部悪性腫瘍手術を要する方もおられます。
また地域周産期センターの役割として母体搬送が多く、搬送後に緊急帝王切開や多胎・既往帝王切開のため選択的帝王切開術も多数みられます。
最近は子宮付属器腫瘍に対する腹腔鏡下手術も多く手がけています。また、多発子宮筋腫など良性の婦人科疾患を扱う施設の減少から当院へ手術目的の紹介も多くなっています。

眼科 診療科コード 230

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K2821 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 169 1.07 1.09 0 73.02
K224 翼状片手術(弁の移植を要する)
K234 眼窩内腫瘍摘出術(表在性)
K279 硝子体切除術

眼科の主要手術は、白内障手術(短期滞在手術)が片眼・両眼共多く、翼状片手術がこれに続きます。

耳鼻咽喉科 診療科コード 240

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 21 1 10.57 0 30.14
K318 鼓膜形成手術 18 1.33 8.56 0 30.06
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)
K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術)

当院の耳鼻咽喉科医は1名体制で対応しています。手術における疾患も近隣の病院からの紹介で、少人数にて実施可能の疾患が多いのが特徴といえます。小児及び成人の睡眠時無呼吸に影響する扁桃肥大、扁桃炎の反復によるいわゆる習慣性扁桃炎の根治目的での手術が多いといえます。また鼓膜穿孔性の中耳炎に対して鼓膜形成術を実施しています。扁桃周囲膿瘍は扁桃の周囲に膿瘍を形成し、増悪する場合は呼吸障害を起こすため、その前に切開排膿術を実施し対応しています。

皮膚科 診療科コード 300

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 20 0.75 6.3 10 83.15
K013-21 全層植皮術(25cm2未満)
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満)
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満)
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)

昨年度より手術加療に力をいれ症例を充実させてきました。当科は局所麻酔下手術を中心にしており、そのうち粉瘤などの良性皮膚皮下腫瘍の摘出が最多となります。また基底細胞がんなどの皮膚がんの切除も比較的多く実施しています。このほか皮膚潰瘍(術後皮膚欠損も含む)や褥瘡などの手術加療も行うようになり植皮術や皮弁形成術も実施しています。

泌尿器科 診療科コード 310

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 72 2.13 5.32 6.94 73.92
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 50 2.34 6.1 0 71.18
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 32 1.34 4.41 0 65.75
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 16 1.06 9.94 0 61.69
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 15 1.47 8.8 0 65.53

当院では経尿道的尿管ステント留置術は、消化器や婦人科の進行がん及び後腹膜悪性リンパ腫等によって尿管狭窄を来した患者さんへの対症療法として施行する場合が多く、クリニックから紹介の多い尿管結石に対しては、レーザーによる経尿道的尿管結石除去術を行っています。また、がん治療については積極的に低侵襲な腹腔鏡手術を中心に治療を行っております。地域医療の中核として質の高い医療を提供します。

循環器内科 診療科コード 350

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 99 2.52 5.64 5.05 71.58
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 82 5.38 5.35 2.44 69.7
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 30 0.47 22.93 13.33 68.27
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 23 1.61 2.74 0 56.35
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 16 6.31 9.69 6.25 80.44

当院には、24時間365日救急患者に対応する急病センターが設置されており急性期の心血管疾患に24時間対応しています。このため狭心症・不安定狭心症・急性心筋梗塞での経皮的冠動脈形成術が当科の主要手術の上位1位となっており、心房細動や頻脈性不整脈に対してのアブレーション治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)がそれに続きます。

循環器内科 腎臓内科 診療科コード 410

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 16 16.13 31.19 0 66.13
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術
K0843 四肢切断術(指)
K607-3 上腕動脈表在化法
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術

末期腎不全、透析患者を多く診療しており、血液透析導入のための内シャント術施行例を多く担当します。寝たきり状態で腎機能障害を有している高齢者の紹介もあり、多くは脳卒中後遺症などによる嚥下機能低下を伴っています。最近はそのような事情から胃瘻造設患者が多くなっています。特に透析患者の転院や施設入所先の確保困難なため長期入院を余儀なくされています。透析患者診療をしているため、他院より経皮的シャント拡張術や血栓除去術を要するシャント不全患者の紹介が増えています。

消化器内科 診療科コード 500

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 110 1.31 2.16 0.91 68.45
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 50 2.98 8.32 2 71.94
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 42 0.81 2.36 0 64.71
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 38 2.34 19.58 5.26 80.24
K654 内視鏡的消化管止血術 35 0.69 13.77 8.57 68.03

大腸ポリープの患者さんに行われる内視鏡的切除術が最も多く、早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術も専門医が複数名在籍していることから、県内では治療件数の多い施設です。大腸がんは検診の有用性が証明されており、早期発見すれば、内視鏡治療による根治が期待できます。胆管結石の患者さんに行う内視鏡的乳頭切開術も多く行われています。現在は内視鏡的治療が進歩しているので、開腹しないで、内視鏡的に消化管腫瘍の摘出や胆管結石の除去を行うことが多くなってきました。消化器内科が内視鏡治療を積極的に行っている事がわかります。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 76 0.67%
異なる 162 1.43%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる 10 0.09%
180040 手術・処置等の合併症 同一 36 0.32%
異なる

当院は地域医療支援病院であり、近隣の病院やクリニック、介護老人保健施設や老人ホーム等からの紹介や緊急での入院が多く、中でも肺炎や尿路感染症で敗血症を合併している患者さんを多く対応します。また、がん診療拠点病院でもある為、抗がん剤加療中の免疫低下傾向の患者さんも多く、真菌感染症の発生も散見されます。手術・処置の合併症で多いのは、早期では術後再出血や腹腔内膿瘍形成や創感染ですが、SSI(手術部位感染Surgical site infection:SSI)等の感染対策チーム等の協力もあり、年々発生率は減少傾向にあります。また、晩期では腸閉塞等があるが、保存的に経過を診て軽快する場合が多く、再手術は1割程度となっています。

更新履歴
2017/09/28
平成28年度 病院指標を公表