診療科・各部門紹介
CT
体の中のさまざまな臓器には、X線の通り具合(透過度)に違いがあります。
CT検査では、寝ている身体のまわりを1周するようにX線を回転照射し、身体を通過して出てきたX線の透過度の違いをコンピュータで計算することで画像化しています。
検査時間は5分から20分程度です。腹部や胸部など、動きのある部位によっては呼吸を止めていただき、撮影を行います。
※妊娠の可能性のある方は、事前に主治医や技師、スタッフにお話ください。
80列マルチスライスCTの特徴
全身の血管撮影が広範囲かつ短時間で可能です。
従来の4列・16列・32列CTなどに比べ、X線を受ける検出器の列数が多く、検査時間の短縮が可能です。0.5mmのスライス厚で検査を行い、あらゆる方向から画質のすぐれた3D(脳動脈瘤や腹部大動脈瘤.全身骨)画像やMPR(断面)画像が得られます。
心臓冠動脈撮影(心臓血管の撮影)
従来、冠動脈撮影は動脈よりカテーテルを用いて心臓カテーテル検査を行っていたため、患者への負担が大きく入院を要しました。
80列CTでは、通常の造影CTと同様に静脈から造影剤を注入することにより、外来での冠動脈撮影が可能になり、身体への負担が大幅に軽減されました。
心臓冠動脈撮影をするにあたって
- 検査予約時間の1時間前に来院してもらい、心拍数を下げるお薬を飲んでもらいます。
(心拍数が高いと検査の精度に影響を与える場合がある為です) - 検査後、身体に変調が現れなければ検査終了となります。
造影剤を用いたCT検査
造影剤について
- ヨード造影剤を使用することによって血管や病巣が明瞭になり、正確な診断が可能になります。
- 造影剤は腕の静脈から注入します。その際に胸・のど・おしりが温かく感じることがありますが、次第に消失していきます。
注意事項
重篤な甲状腺疾患・ヨードアレルギー・喘息、重篤な心障害・肝障害・腎障害、以前にヨード造影剤を用いた検査で副作用が出た方は、造影検査ができない場合があります。スタッフにお話ください。
検査後
- 造影CTの検査後、造影剤は腎臓から尿中に排泄されるため、水分を多めに摂るようにしてください。
- まれに、検査後に発疹・吐き気・かゆみなどの副作用が生じることがあります。
何か異常があればスタッフにお話ください。